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福島県FAB懇談会議事録

日時:平成14年2月14日(木)14:00~17:00

場所:福島市ウエディングエルティー

出席者:福島県鉄構工業組合13名、JSCA東北支部13名

議事内容

  1. 自己紹介後『鉄骨の品質とコスト』についての懇談会を行った。 
  2. 福島県鉄鋼工業会(以下FAB側)からとJSCA側からさまざまな意見・要望が出されたので下記にランダムに列記する。

FAB
設計図にダイヤフラムの板厚・材質の記入の無い図面が多い。
せめて上下フランジ厚さを記入して頂きたい。
板厚は同サイズでは新施行令でも有るように目違いの問題が出るのでせめて2サイズくらいはアップして欲しい。
見積はここに居る各社は各々自分の会社にて行っているが図面に板厚等の指示が無いと見積中に質疑を出すが返答されない場合が多く自分達でいい方に解釈し,結局TON数を多く見積もってしまい受注できないケースもある。
この頃福島県内でも工場の認定がない無資格の工場に仕事が流れているケースが見られる。コストだけを考えず,工場の認定制度を認識し仕事を発注して欲しい
設計図中に工場の認定グレードを記入したら最後までフォローして欲しい。
構造設計者が監理も含めて設計図の内容をフォローしていって欲しい。
また第三者UT等も記入して頂きどんどんやって頂いて結構である。我々はそういう検査にも耐えうる技術は持っているので大丈夫である。 塗装のグレードが年々アップしている。しかし下地処理も変わって行く事をきちんと認識して欲しい。
5622はメーカーでも受注生産になっていてなかなか手に入らない。
5625辺りでもいのではないか?また1種は乾きにくく作業性が悪い。
2種を2回塗りでは駄目だろうか?
郡山の街中で、S造で設計していい建物をRC造で設計している例もある。
我々としては出来る限りS造で設計して欲しい。
S造の方がコスト・工期の面でもメリットがあるのではないだろうか。
柱の仕口部分でのしぼりは加工コストがかかる。板厚を変える方向で材料選定をお願いしたい。
X・Y両方向とも同じ断面(梁せい)で設計をお願いしたい。また梁メンバーの種類は少なく設計して欲しい。
せめて継手標準だけでもJSCAの加盟者は同じにできないだろうか?
JSCA
ダイヤフラムの板厚については法でも明記されたので我々としても図面に明記しているつもりだがもしまだそういう図面が多いのであればこれからはなくしていくようにしていきたい。
錆止め塗装にしても以前は耐火被覆との付着性の問題から5622を採用していた例が多かったが今は耐火被覆している材の錆止めは塗らない場合が多いので今後は5625等も検討していきたい。
構造種別については建物の機能・施主の要求事項等を総合的に判断してRCにするかSにするかを決定している。
ダイヤフラムのしぼりについてはコストも認識している。しかし今はコストが優先。
積算上はしぼりの加工単価等はなかなか反映されずTONいくら?と言う尺度しかないのが問題だと思われる。
お互いに今後の課題の一つだと思われる。
継手標準についてはJSCA本部の理事会にも話をだして出来るだけ標準となるように働きがけしていきたい。 しぼりについても最上階の屋根が折版だったりすると剛性率の問題等も出てやむを得ずしぼったりするケースもある。 梁のXYの梁断面についても当然考えているが大規模になったり、大スパンになるとなかなかそうもいかないのが現状ではないか。
FAB
ブレースでお聞きしたいが16φと書かれた場合と1-M16と書かれた場合の図面があるがどちらが正解なのだろうか?
以前16φと書かれた図面が有った時に製品検査時にノギスで測定され断面が不足していると指摘された事があった。
我々としてはそういう事もあるので事前に構造設計者と話をしたい。
JSCA
ブレースの件は1-M16が正解だと思う。
構造事務所によっては実施設計までの契約しかしていないケースも有るので監理段階では意匠の事務所が監理をする場合もありそれが問題になる場合もあると思う。
FAB
鉄骨に関する質疑をだしてもなかなか返事が返ってこなく意匠の事務所が抱えて停まっているのではないか。
JSCA
構造事務所では構造計算だけを行って構造図も意匠の事務所が書いているケースも見られる。コストが設計でも厳しくなって少しでも節約する為に意匠の事務所で書いていると思われる
FAB
図面に材質の種類が多く(SN,SS,SM等)管理が大変なのでSN材を中心にして使用して頂きたい。
JSCA
我々としてもSN材を使用したい。しかしコスト面で問題が出る場合がありなかなか全面的に使用する事は難しい。
シャフトはBCP・BCRが多くなっているが行政の指導のばらつきにより福島ではまだSTKR等でも確認申請は通ってしまう。(割り増し設計も行わずに)
FAB
構造設計者が現場監理をしっかりしていないのではないか。
例えばアンカーボルトの台直しだがまだまだ多く見られる。
施工が始まる前にゼネコン等の担当者にきちんと話をし構造設計者が確認をする必要があると思う。施工したゼネコンが悪いのにセットした我々FABが台直しをしにいく羽目になった事もあり、不合理だ。
溶接基準図が設計図に無くパーシャルかフルペネかわからない。
また設計図で一番知りたい部分の詳細図が抜けている。
溶接基準図がついていても一般的な物で当該物件用になっていない。
更に制作要領書の返却も遅く製品検査時に返却された事もある。
工作図でも承認を貰えるのは半分がいいところで現物の製品を見て良し悪しを言われても困る。
JSCA
構造設計者が現場監理をするのは当然であるが契約の形態等でなかなか全ての現場監理をやっていないのが現状ではあると思われる。
しかしこれからはやはり我々が現場に立って監理していきたいと考える。
溶接基準図についてはひとつの基準として当該案件で対応していくのがベストなのでこれからもそう対応していきたい。
詳細図についてはなかなか全ての個所・部位については設計図でも書ききれていないのが現状である。制作上重要な部分等は部分詳細でも書く様にしていければ、と考える。
FAB
組み立て溶接のショートビードについてはどう考えるのか。
検査時に指摘されても現場に製品が入っていくと後工程の例えばALCとかでも頻繁にショートビードの現場溶接をしている現場も見られる。
JSCA
現場に製品が入ってからでも我々としては現場監理を十分に行い指摘のある他業種でのショートビード等も無いように監理しないといけないと感じる。
ショートビードについては点付け溶接による急激な温度低下が材質の変化を生じる事が問題であると考えられる為、問題のある部分は次工程の本溶接の前には健全にしておく必要があるため検査時に指摘されるものと考えている。
FAB
電炉材についてはどう考えるのか。
同じ会社の方でさえ採用について意見が分かれている場合がある。
今は電炉材でも昔に比べ材料の品質が安定し、更に向上してきているのでコストダウンも含め採用について前向きに考えてもらいたい。 母屋ピース等のサイズが記載されていない図面もあるので書いて欲しい。
ジョイントの位置だが出来る限り短く設計して欲しい。
輸送コストの事まで考えて設計して欲しい。
先程も話にでたがアンカーボルトと鉄筋の納まりは設計図の段階できちんと検討しておいて欲しい。構造設計者の仕事である。
原寸検査だが今はほとんどCADで図面を書いているのでもう必要ないのではないか。確かにR付とか複雑な物件は別だが・・。
JSCA
原寸検査は工場の技量・体制を確認できる良い機会の場となっている。
図面打合せの場でもありいい機会と考えているが。どうだろうか。
ISO9000シリーズについてはどう考えているのか。
FAB
東北のFABでは確か3社くらいは認定を取っていると聞いている。
しかし今すぐに福島県内の各FABが取得に向かっているかというとそうでもない。今はやはりメリットが少ないような感じがする。
いずれ将来は取得する方向で考えている。

以上